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タイ雑感(No.1)

ASEAN RYOKO

視界RYOKO WEB版の第一号です。

私は現在タイに赴任していることもあり、リニューアル版からはコラムのタイトルを「感度RYOKO」から「タイ雑感」に変更します。タイの地で思ったこと、感じたことなどを徒然なるままお伝えできれば幸いです。

先日、車の給油をする際、ガソリンスタンドの店員がガソリンの種類を間違えて入れようとしました。運転手のトンさん曰く、「カンボジア人だから、言葉がわからないんだよ」と。

確かにタイでは隣国のカンボジアやラオスからの出稼ぎ労働者が多く働いています。建設現場などのいわゆる3Kの労働に従事していることが多いようです。このことはタイに限ったことではなく、後進国の人々が仕事を求めて先進国、新興国に出稼ぎに行くことは普通にあることです。

ここで私が思ったのは、比較的他人に対し無関心で寛容な民族であるタイ人が、カンボジアやラオスなどの後進国の外国人に対しては特別に低く見ているような感じがしたことです。

今回のガソリンスタンドでの一件だけでなく、いろいろな場面で見られます。

東南アジアの中でいち早く経済発展を遂げたタイは、東南アジアの盟主としてのプライドが国民にも根付いているように思います。

タイ語で日本人のことを「コンイープン」、韓国人を「コンカオリー」、中国人を「コンチーン」と言いますが、なぜか外国人(白人系)のことは総称で「ファラン」と呼びます。(コンは人のこと)

ここタイでも日本人が思うのと同じく、白人は特別といった感情があるのかも知れませんね。

(2011年9月28日 長井)