タイ雑感 (No.76) 初めてのカンボジア。その2(朝市のフランスパン)
先週に引き続き、初めてのカンボジア続編です。
人々の生活、食文化を知るには、その土地の市場に行くのが一番手っ取り早い方法です。
私は市場、特に朝市の活気づいた雰囲気が好きで、旅先でも時間が許す限り出向くことにしています。私が住むタイのシーラチャーの通称「時計台市場」にもちょくちょく通っています。
せっかくカンボジアに来たので朝市を覗いて見たいと思い、M社のTさんに無理をお願いして、出勤前の時間に連れて行ってもらいました。
タイ国境近くのホテルから入江にかかる橋を渡り、ココンの中心部に行くと市場がありました。路上に山積みになった野菜や果物、魚介類、日用品雑貨など、タイや中国の市場と比較しても様子はあまり変わりません。
人の集まるところには、食べ物の屋台が出ているのも、同じく見慣れた光景です。ココン周辺は赤土で土壌が良くないのか、野菜や果物の畑を見かけませんでした。
市場の食材は魚介類を除き、恐らくタイやカンボジア北部から持ち込まれているのでしょうね。市場をしばらく、うろうろしていると香ばしい匂いが漂ってきました。
これは、まさしくパンの焼けた匂いです。
人が集まっている先に、なんと大量のフランスパンが持ち込まれています。
人々は我先にと数十本単位で買い漁っていましたので、自分の商店に出すための仕入なんでしょうか。どうして、カンボジアのしかも田舎町の朝市に焼き立てのフランスパンが??
カンボジアは1863~1953年までフランスの統治下にあったため、その影響が今でも残っているのですね。
早速、焼き立てのフランスパンを買い求めました。
熱っ!、外はカリッと中はモチッとしていて、これはなかなかいけるじゃないですか。(バターが欲しい!)
1本が500リエルなので、約10円でした。(4,000リエルが約US$1)・・・安っ!
カンボジアの朝市で出来たてのフランスパンが食べられるなんて感激です。
以前、コラムで美味しいフランスパンが食べたいと書いたことがありますが、カンボジアにあったなんて。
でも、往復10時間は遠すぎます・・・(残念)
2013年4月1日(月) 長井