タイ雑感 (No.95) タイはコンビニ大国?
コンビニとはコンビニエンス・ストアの略語であることは言うまでもないですが、タイ語ではコンビニのことを「ラーン・サドゥアク・スー」と言います。
「ラーン」はお店、「サドゥアク」は便利、「スー」は買い物の意味ですので、そのままつなげて逆さまにすると、「買い物に便利なお店」というわけです。これらの単語はタイ語の初歩なので、言われてみればなるほどと納得しますね。
ところが日常会話ではコンビニのことはセーウェン(セブンのタイ発音)と呼ばれています。タイではセブン・イレブンがコンビニの代名詞となるほど人々の認知度は高いわけです。
先日読んだ読売新聞のコラムで、タイのコンビニ事情について書かれていました。
タイのコンビニはセブン・イレブンが他を圧倒しており、6月末時点でその店舗数は7,200店で70%のシェアを占めているとのこと。これは日本の15,218店、米国の8,116店に次ぐ数字で、近い将来にタイが米国を抜いて世界2位に躍り出ることは確実らしいです。
そういえば、日本でよく見かける御三家のファミリーマートやローソンはセブン・イレブンほど多くないですね。特にバンコク以外では見かけることが少ないです。
私が知る限り、シーラチャーの町中には多分1件もありません。タイ人はもともと外食や買ってきたものを家で食べる習慣があります。
自宅にキッチンがない家庭が多いとも聞きます。一人住まいしている当社のスタッフもアパートにキッチンがないと言っていましたので、タイでは珍しいことではないのでしょう。
確かにタラート(市場)や屋台で食べ物(惣菜)が簡単に安く手に入るので、わざわざ手間暇かけて料理を作る必要がないのだと思います。
この伝統的な屋台に24時間営業のコンビニが入り込んで更に便利になったので、タイ人にとってはまさに「サバイ、サバーイ」なんですね。
日本ではコンビニ前にたむろする悪ガキどもの絵が浮かんできますが、タイではその代わりに野良犬のたまり場になっています。
エアコンの冷気に誘われ気持ち良さそうに寝ている野良犬、踏んづけられそうになっても我関せずとひたすら寝ています。(ほんと邪魔です)
野良犬にとってもコンビニはサバイ、サバーイのスポットなんですね。タイのコンビニが今後どのように進化し、従来の屋台とどう共存していくのか興味津々です。
さて、今日も会社帰りにセーウェンでビール買おーっと!
2013年8月15日(木) 長井