ASEAN RYOKO (No.5) ASEANのキーワード、メコン
「メコン」、ASEANを語る上でどこかで必ず出てくるキーワードです。
私の好きなタイウイスキーもメコンブランドは有名で値段も一番高かったと思います。このメコン、なぜかシーラチャーには売ってないんですよね。
それはさておき、「メコン」とはチベット高原を発し、インドシナ半島を南下して、東シナ海に流れ込む川の名前です。(総距離は4,032kmの国際河川)
ASEAN(東南アジア諸国連合)を構成する10カ国のうち、メコン川流域に位置するタイ、カンボジア、ラオス、ミヤンマー、ベトナムの5カ国はメコン地域と呼ばれています。
メコン域内の人口は約2億4000万人。
人件費が安いため製造拠点として注目を集めています。
メコン川流域のインドネシア半島は1980年代まで戦火が絶えず、カンボジアにはいまだに地雷が残っていますし、ミヤンマーが軍政から民主化に動き出したのはわずか2年前です。
しかし、メコン川流域の国々はその潜在能力を開花させつつあります。
2015年には域内関税を撤廃、2020年までには地域を縦横断する道路網の整備も進むことから、メコン地域が新しい「世界の工場」となる日が間近に迫っています。
以下、メコン川流域の国々のキャッチフレーズです。(日経ビジネス:勝てるアジア最前線)
ラオス(東南アジアのバッテリー)
ASEANで唯一海に面していない。人口は638万人のみ。メコン川のダムで水力発電。
ミヤンマー(アジア最後のフロンティア)
軍事政権が長く支配してきたが、2011年から民主化に歩み出した。人口6,367万人
タイ(メコン屈指の産業基盤)
日本企業を中心に外資を誘致。自動車や家電製品の生産拠点に。人口6,438万人
カンボジア(ASEANの中の親中国)
長く続いた内戦で国民の半数が20歳以下。政治的には中国に近い。人口1,525万人
ベトナム(工業国を目指す海洋国)
国土の大半が海に面する特徴を生かして重工業の新興を目指す。人口9,039万人
過熱してきたASEAN経済は最近少し下降傾向ですが、長いスパンで見るとその成長余地は十分にあると思います。
メコン地域の国々は一度行って自分の目で確かめたいですね。
さて、今週のコラムの投稿も完了。
今晩は大好きなタイウイスキーのソーダ割り+ライムを飲んで寝ることにします。
ブランドはメコンじゃなくてセンソムですが・・・。
2014年2月3日(月) 長井