ASEAN RYOKO (No.15) 辺境の地でも恐るべし中国人パワー
先週、カンボジアのココンに行ってきました。
約1年ぶりの2回目の訪問です。
その時の様子は1年前のコラムで紹介しましたので、ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、ココンはとにかく何もない貧しい地域です。
今回もM社のTさんを訪ねて、完成し操業を開始した工場を訪問させていただきました。
タイ周辺諸国の現地調査をしたいと、同じイースタンシーボードのM社さんから相談を受け、一緒に片道5時間かけタイ国境のカンボジア(ココン)へ行くことになったのでした。
1年ぶりのココンの町は少しだけ変わったような気がします。
人やオートバイ、商店が以前より増えたようにも思います。
これも海外からの工場進出で雇用が生まれ、現金収入を得ることができるようになったからだと、M社さんから聞きました。
今もあまり変わりませんが、以前は物々交換が当たり前だったとか。
しかし、こんな辺境の地でも外国人の姿を見かけます。
バックパッカー、タイのパタヤから移って来た不良老人、自然を愛するエコツアー者等々、白人が多いですが、最近中国人が多いようです。
ココンで唯一?外国人が出入りするレストランでは中国人が3グループ来ていました。皆サングラスをかけ、大声でしゃべり、どう見ても怪しい感じ。
M社さんの話では、中国人が投資目的でこの周辺の土地を買い漁っているらしく、工業団地のまわりはほぼ彼らの手に渡っているらしい。
目先の現金が欲しいカンボジア人を手玉に取り、二束三文で買い漁る中国人。建設労働などで出稼ぎに来た中国人は国に帰らず、その地に残りコミュニティーを形成します。
いわゆる華僑や華人は世界中に存在し、経済的にも政治的にも大きな存在感を示していますが、ココンも同様で商店のほとんどは中国系です。(店に貼られたお札を見るとわかる)
そのうち、ここも中国人が政治・経済を牛耳るような気がしますね。
中国人パワー恐るべし。
2014年4月12日(土) 長井