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お客さまの困った、困った(^^ゞ Vol.6 「続・ガスケットの交換」

お客さまの困った、困った

前回は「バルブグランド部からの洩れた場合、配管から取り外すことなくガスケット交換する方法」についてお問合せをいただき、その対処方をお答えするところで終わっていました。

まず、「グランド洩れ」に限らずバルブから「洩れ」が発生した場合は下記の手順を踏んで下さい。

 
1.ボルトが緩んでいないか?
バルブは工場で耐圧検査など検査を受 けてから出荷されますが、商品の移動中の状況や作動中の環境によってトルクが緩む可能性が偶にあります。
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まず、ボルトの緩みを疑って下さい。なお、増し締めする時は均等に締めることを忘れずにお願いします。

 
2.流体・温度・圧力など仕様が特殊ではなかった?
ボルトがしっかり締っているのに洩れてしまう時は仕様条件を疑う必要があります。
ガスケットを交換するにしても今使われているガスケットでいいかどうかを確認しなければなりません。

 
3.交換
ガスケットの選定が確認できましたらいよいよ交換ですが、残念ながら配管したままでの交換は不可能です。

まず、上流のバルブを閉じて頂き(あるいはバイパス弁があればそちらに繋いで頂き)洩れているバルブを取り外してください。

交換する時はただ交換されるだけではなく、ガスケットの摩耗なのか変形なのかをご確認ください。

摩耗であれば次回の交換時期が分かりますし、変形であればガスケットの材質を変更しなければならないかもしれません。

「洩れ」につきましては解決していない場合がよくあります。結局頻度の多い交換になっていることも稀ではありません。

これからもお気づきの点がありましたらすぐにご相談ください。