ものづくりQ&A <7> 「旋盤とは?その7」
ものづくりQ&A
今回は加工しやすい形状としにくい形状について解説致します。
以前、バイトの種類でご紹介致しましたが片刃バイトが最も扱いやすく、このバイトだけで加工できるものは最も加工しやすい形状であると言えます。
又、突切りバイトを使用するものは溝の幅が細く、深くなるほど加工は難しくなりますが、一般的な形状であれば問題なく加工できます。
中ぐりバイトを使う場合、バイトの高さが合っていれば貫通させるのはそんなに大変ではありませんが、底面がある中ぐり加工は、内部を確認しながらの加工はしづらく底面の位置を目盛で判断しないとならないので、やや難しくなると思います。
さらに内径が小さい(10mm以下)場合や穴が深くなると著しく加工が困難になります。
慣れてくれば切削の音を聞き判断することも出来るようになりますが、そうなればしめたものです。
例えば「キーン」という、かん高い音がする場合は大抵の場合、適切な加工が行われておらず切れない、刃を使っているか、回転速度が遅すぎるか、或いは薄肉のパイプなどで材料自身が振動しているなどの原因が考えられます。