ものづくりQ&A <12> フライス盤とは?その5
ものづくりQ&A
今回はフライス盤の特徴の続きをご紹介致します。
1. ならいフライス盤、型削り盤
模型や型板にならいながらワークを削るフライス盤を「ならいフライス盤」といいます。機械の型式によって立形と横型があり、立形にはひざ形とベット形、横型には床上形とテーブル形があります。
一次ならいはミリングともいい直線運動する模型に対して一方向(上下)にならいを行なうもので、ひとつの曲面を加工するには、刃物を少しずつずらしながら往復運動を繰り返すことで可能となります。
鍛造、ダイキャスト、プラスチック成型などの金型は、三次元ならいのフライス盤にて加工することが多く、これらの金型加工を専門におこなうならいフライス盤を「型削り盤」といいます。
形削り盤ではひとつの模型を使って、左右が反転にた形に加工できるものと二軸の加工用主軸を備えて加工能率高めたものなどがあります。
2. ねじフライス盤
ねじ切に使用するフライス盤のことで、ねじ山が小さいものには多山形フライスを使い、ねじ山が大きいものには一山形フライスを使います。
3. スプラインフライス
スプライン軸を切削するために使用するフライス盤のことです。