業界のハナシ 第4回 配管のプレハブ加工
配管のプレハブ加工とは
配管のプレハブ加工とは、配管工事の際に管と継手・フランジを事前に溶接加工して部品の形状にする事を指します。
●配管設計
設計の際にプレハブ加工を指定する条件としては、
①現地溶接では裏波溶接が出来ない
②配管工事に火気の使用が出来ない
③溶接検査が必要
などがあります。
●プレハブ加工のニーズ
最近の傾向としては、現地配管の際、溶接資格者の確保が出来ないため専門のプレハブ配管メーカーへ依頼するケースが増えています。また、安全対策で火気の使用を制限される現場も増えていますのでプレハブ加工の需要は拡大しています。
現状把握と問題点
現状の把握と問題点をご説明いたします。
●現状把握
配管専門メーカーはプレハブ加工業者へ外注しますが、機械製造メーカーなどの場合、配管の溶接加工は構造物などを製作する溶接加工業者へいっしょに外注する事が一般的です。
●問題点
構造物の溶接加工と配管の溶接加工では目的が違います。構造物は強度の確保が目的ですが配管は流体が漏れない事が必要となります。同じ溶接脚長で全周溶接されていても、構造物では不具合にならない極小のピンホールが配管の流体漏れの原因となります。溶接配管のボリュームが少ないため専門のプレハブ加工メーカーへ依頼しにくいといった悩みもあるようです。また、プレハブ加工メーカーの受注量によっては納期が間に合わない事もあります。
菱光産業ができるご提案内容
配管の流体漏れを防ぐために専門メーカーでのプレハブ加工をお勧めします。試運転の際に流体漏れが発生すると手直しに多くの時間を取られてしまいます。配管をバラして再製作する場合は部品の再利用は難しいのでコストが余分に掛かります。
●特長
- 写真のように管と継手を突合わせず、一定の間隔で仮溶接を行い「裏波溶接」をしますので溶接部分が完全溶け込みとなり流体の漏れは発生しません。
- 非破壊検査、耐圧検査、酸洗・フラッシングといった工程も一緒に手配できます。
●納期
協力メーカーを多く持っていますので短納期のご相談に応じます。
●ロット
1個から加工いたします。材料支給でも加工可能です。
事例紹介
製鉄向け合金鋼配管でスケジュールXXS、耐圧350キロのプレハブ加工を昨年受注しました。鋼種はカーボン、ステンレス、合金鋼などを主に行っています。
お問い合わせはこちらより
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