お客さまの困った、困った(^^ゞ Vol.61 「オイルゲージ」

このオイルゲージはこの度、新規のきっかけとなりましたお客さまからのご依頼製品です。

昨年来大きな案件を追いかけていたのですが、今年に入り計画が頓挫していまいました。その後ご担当の方も代わられたのでご挨拶に参りました矢先のご相談でした。

図面右側のキャップ部が元は可鍛鋳鉄材で丸俸はSS400 となっており、ろう付け溶接をご希望でした。ろう付け溶接の加工が出来るところが少なく納期も掛かります。

ご希望は２週間くらいしかありませんでしたし、異材同士のろう付けはメーカーも保証出来ないと言われました。

そこでキャップの材質を代えて頂き、TIG 溶接に変更させていただいたのが下記の図面となりました。

お客さまご対応とメーカーご提案の結果が完成度を高め、良い製品を期日までに無事納入することが出来ました。私にとっても思入れのある仕事となりました。

[参考] ろう付けとは
金属を接合する方法の一つです。接合する母材によりも融点の低い合金（ろう）を溶かして一種の接着剤として用いることで、母材自体を溶解させずに複数の部品を接合する方法です。