お客さまの困った、困った(^^ゞ Vol.85 「ステンレス冷間、熱間」
お客さまの困った、困った
ステンレスの板をご注文頂く時によくご確認させていただくことがあります。
「No.1 にされますか。それとも 2Bにされますか。」という加工処理の質問です。
“No.1”は熱間圧延処理を行ったもので光沢はあまりありませんが、加工性がよく量産に適しています。半面、表面平滑度を上げるなど精度の高い加工には適していません。
一方“2B”は冷間圧延処理で行われ“No.1”に比べ光沢があり、精度の良い加工が可能です。しかし、加工する程に内部に歪みが生じ残留応力が蓄積されたり、粘り強さが減少します。冷間といってもステンレスの場合は常温での加工処理です。
お客さまのお問い合わせに“2D”材のご要望がありましたが、これも冷間圧延処理をされたものですが、市場性はあまりありません。“2B”と違いつや消しをします。
下記に表面処理方法の違いをまとめてみましたのでご参考にしてください。