RYOKO TIMES「塗装の種類」
営業開発部の各担当が、⽇々の業務を通じて感じたこと、お知らせしたいことを、
定期的に交代制で発信する【RYOKO TIMES】。
第 27 回の今回は、森より発信します。
第 24 回の RYOKO TIMES で表⾯処理について書きましたが、
今回は塗装の種類について書いていきたいと思います。
塗装⽅法は『吹き付け塗装』で常乾が⼀般的かと思いますが、
その他の塗装もメリットがたくさんあります。
『焼付塗装』
塗装⽪膜の樹脂に 100°以上の⾼温で熱を加える事によって⽪膜を硬化させるものが焼付塗装です。
メリットは硬化時間が短いため乾燥のためのスペースがいらない点や広い範囲や複雑な形状でも⼀定の品質に仕上げることができ、常乾塗装に⽐べ、塗装の表⾯硬度が⾼くキズ等がつきにくいです。
デメリットは加熱するための乾燥炉やヒートガンなどが必要になり、コストが若⼲割⾼になる印象があります。
『粉体塗装』
⼀般的な溶剤塗装と異なり塗料に有機溶剤が⽤いられておりません。
樹脂等を粉体に砕き、被塗物に噴き付け静電気を利⽤して付着させ、⾼温で焼付乾燥を⾏って塗装を施すことが⼤きな特徴となります。
メリットは粉体塗装は⼀回塗りで良く、さらに 100μm を超える塗膜を容易に得られる事ができます。
また有機溶剤ではない為、塗料のロスが少なくコストパフォーマンスが優れています。
デメリットは静電塗装の設備が必要になり、膜厚を薄くする事が難しいので、⼨法公差が厳しい部品等はむいてないかもしれません。
『電着塗装』
電着塗料という専⾨の塗料が⼊った⽔の中に塗装したい物を⼊れて電気を流して塗装を⾏う⽅法です。
メリットは⾃動化が容易で⼤量⽣産に向いています。
また塗料のロスが少なく、均⼀に塗装が可能となります。
コストパフォーマンスも良く、下塗りにもよく使われています。
デメリットは設備が⼤型となり、対応可能な会社が限られます。
またマスキング等が困難な為、⼀部分を塗装無し・膜厚変更等の対応は不可の認識です。
(私の認識なので、もしかしたら対応できる会社はあるかもしれません)
上記のように当社で対応可能な塗装は様々あります。
私のおすすめは粉体塗装ですが、残念ながら私の担当する会社で粉体塗装を使ってくれる所が少ないです。
気になる塗装⽅法があればご連絡よろしくお願い致します。
※それぞれのメンバーは定期的に各⾃の担当のお客様にメール配信をしております。
気に⼊ったメンバーがいらっしゃいましたら、ご連絡下さい。
配信先に加えさせていただきます。