プレスによる積層加工技術の再紹介
ステンレス加工品のご相談
先日ある会社さんから厚板-8mmのステンレス加工品の相談がありました。
現行品より安価で対応できるメーカーを探しているとのこと。
板厚が8mmと厚いので、恐らく現行品の工程はレーザーカッティング+切削だと思いますが、材料価格が高騰している中、コストダウンするためには工法自体を見直すことも必要だと感じました。
そこで、「プレス積層加工技術」を使ったご提案と見積り回答をさせていただきました。
現状の仕様(図面)を変更していただくのは、かなりハードルは高いと思いますが、使用用途によっては採用いただける可能性もあるのではないかと。
という訳で、2020年6月にご紹介した「プレス積層加工」を再紹介させていただきます。
プレス積層加工とは
<積層加工とは?>
「順送金型内で打ち抜いた板材の凸と凹のダボを、はめ合わせて積み重ねる加工」
→薄い材料を積み重ねることで厚い形状にする技術
→機械加工では難しい繊細で複雑な形状や深い形状が実現でき、直角も出せて 精度の良い安定した製品に仕上がります。
<メリット>
・生産コストが安い(他工法からの代替提案可能)
・プレスだれRが少なくでき、直角度が要求される部品に有効
・厚い形状のものを検討する際の選択肢が増える(機械加工、FB他との比較)
<デメリット>
・積層のため強度が弱く、特に横からの力に弱い
・使用用途が限定的
・後処理(メッキや熱処理)が難しい(メッキ品はSUS材で対応)
※使用用途によりますが、今までの実績から見てコストダウンのネタになることは 間違いないと思います。
(ご参考)以前ご紹介したY社さんの会社紹介記事です。
「タイ会社紹介 (15):薄物、小物、絞り加工が得意なプレス部品メーカー」
※プレス積層加工にご興味のある方は、RYOKOの長井までご連絡をお願いいたします。きっとお役に立てるはずです。
長井タイ携帯:089-929-4348 *日本からは+66-89-929-4348
E-Mail: hideo-nagai@ryokotrading.co.th
HP アドレス: http://www.ryokotrading.co.th/
以上
(2022年5月5日:長井)