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フランジの発注手順

モーレツ!営業日誌

パイプや配管材等を繋ぐ際に使われるフランジ。

今回お客様からの引き合いを通して、フランジを発注するにあたってどのような確認事項が必要となるか勉強の為、改めて調べました。

業界新人の方にもわかるように、情報をまとめてみましたのでご紹介します。

 

①規格種類と呼び圧力を確認

・JIS規格(日本工業規格):一般的に広く使用されている規格。呼び圧力は「K(キロ)」表記

→その後流体温度と使用圧力によって呼び圧力を確認 

(例);呼び圧力が10キロの場合は「10K」と表記

・JPI規格(日本石油学会):主に石油関係で使用されている規格

・ASME(アスメ)/ ANSI(アンシ)規格:アメリカの国家規格

→JPI規格はANSI規格を参考に制定されているので仕様はほぼ同じだが、JISパイプとASMEパイプでは外径が異なるので確認が必要

※JPI・ASME・ANSI規格の場合、呼び圧力はクラスと表記される

(例):クラス150の場合→読み方は150ポンドと呼ばれるケースも有る

ポンドの表記は人それぞれ有り→「#」「lb」「LB」などと表記がなされる

 

規格については「マンガで分かる配管基礎知識」13話でもご紹介しています

第13話 間違えちゃダメ、規格を確認しよう 

 

②シート面形状を確認

・RF(平面座):フランジの中央部分が高くなっているもので主に高圧力の配管で使用

 

・FF(全面座):フランジ面が真平なもので主に低圧力の配管で使用

 

③パイプとの接続側の形状を確認

SOP:板フランジ→面が真平なもの

SOH:ハブフランジ→中央の穴の周りに淵があるもの

SW:ソケット溶接式フランジ→内径に段差がありそこにパイプを引っかけ溶接するもの

LJ:遊合形フランジ→ツバ付きの配管継手であるスタブエンドと一緒に使うフランジ

WN:突合せ溶接式→パイプや配管部品を直接溶接するもので密着性がよく高圧配管によく使用される

TR:ねじ込み式フランジ→内径にネジ山が切ってあり外径にネジ山が切ってあるパイプをねじ込んで接続する為溶接が必要ない

BL:閉止フランジ→流体の流れを止める役割があり

 

★WNとSWの際はスケジュール(パイプとフランジの溶接部分の厚み)を必ず確認

→スケジュールがそれぞれ40・80の場合は、Sch40・Sch80やS40・S80と表記される

 

形状とスケジュールについては「マンガで分かる配管基礎知識」17話と22話でもご紹介しています

第17話 フランジの形状 

第22話 スケジュール 

 

④サイズを確認

・JIS規格品:一般的にサイズはA呼称とB呼称で呼ばれる

A呼称=mm

B呼称=インチ(1インチ=25mmとして計算)

 

・JPI・ASME規格品:一般的にインチで呼ばれる事が多い

 

サイズは「マンガで分かる配管基礎知識」3話でご紹介しています

第3話 呼びならわしって色々あるね 

 

⑤材質を確認

・ステンレス:主にJIS材:SUSF304・SUSF316 ASTM材:A182F304など

・炭素鋼:主にJIS材:S25C・SS400・SFVC2A ASTM材:A105など

 

以上がフランジを発注する際の主な確認ポイントでした。

私自身あらためて整理してみると、所々ご紹介している「マンガで分かる配管基礎知識」がとても分かりやすくまとめられているなと感じました(笑)。

フランジに関するお問い合わせがございましたら是非菱光産業までご相談ください。

 

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