タイのBITEC展示会で感じた中国企業の存在感
コロナ禍で長く中断されていたBITEC(バンコク展示場)でのイベントも再開されています。
私も久し振りに「MANUFACTURING EXPO 2023」に行ってきました。
そこでまず感じたのは中国企業の存在感がかなり増したこと、というより圧倒的な出展企業の多さにびっくりしました。
広い会場はどこを歩いても中国企業のブースだらけです。
中国語も飛び交っていて、ここは中国か?と思うほどでした。
タイはご存知のように多くの日系企業が進出していて、自動車に関してはタイ国内は現在85%以上と圧倒的なシェアを誇っています。
ところが、近年中国の自動車メーカーが相次いで進出し、現地生産を始めていますし、進出前提でEVを中心とした輸入販売にも力を入れています。
MG(上海汽車)、GWM(長城汽車)は既にタイに生産拠点を持ち、BYD、Dongfeng Motor、長安汽車も進出計画があるようです。
それに伴い、中国部品メーカーも進出ラッシュです。最近建設中の工場には中国国旗がはためいています。恐らく現在タイへの投資は日本を超え、中国が一番ではないかと思います。
最近の中国車は昔と違ってデザインも良くなり品質も向上しています。
とにかく安いのが魅力で、日本勢が出遅れている得意なEVを広める戦略ですね。
少し前までタイ人は「中国車は安いけど品質とサービス体制がねー。やっぱり日本車が良いよね」と言っていたのですが・・・。
最近街でよく見かけるようになった中国車を見るたびに脅威を感じます。
ここ2~3年の勢力動向が気になりますが、個人的には日本勢に頑張ってもらいたいです。
「中国に負けるな!」 よろしくお願いいたします。
以上
(2023年6月22日:長井)